耐用年数

原則として「新しいほうが売れやすく、古いほうが売りにくい」という点がマンション・戸建てで共通しています。ただし、チェックしたいポイントは細かく異なるため、別々に理解することが重要です。

まず建物の構造は、マンションは鉄筋コンクリート造、戸建ては木造というケースが多いです。

参考：国税庁「耐用年数（建物／建物附属設備）」

建物の耐用年数は減価償却時に用いる指標です。例えば、木造の戸建ては新築から22年で資産価値がゼロになることを示しています。一方、鉄筋コンクリート造は不動産価値がなくなるまで47年もの年数がかかることになります。つまり、鉄筋コンクリート造のマンションは緩やかに資産価値が下がっていく、または資産価値が下がりにくいといえます。

ただし、木造戸建ての場合は建物だけでなく、土地にも注目します。建物と違って土地は経年劣化の影響は受けません。築古の木造戸建てだとしても、角地や整形地であれば高値で売却できる可能性があるのです。

立地

立地は駅から近い物件が売りやすい傾向です。ただし、駅から遠いからといって必ずしも売れないわけではありません。それぞれのウリになるポイントを理解し、アピールすることが重要です。

駅から離れているマンションの場合、部屋数や広さ、日当たりの良さなどの要素からアピールポイントを探せます。戸建ての場合は住環境の良さを前面に出すことをおすすめします。「都会の喧騒から離れている」「自然や公園が近くに多い」など、ファミリー世帯に向けたアピールも一つの手段です。

間取り

間取りに関してはマンション・戸建てともに使い勝手が良く、汎用性が高い物件が売りやすい傾向にあります。個性的な間取りは売却するうえでマイナスになることも少なくありません。売主の好みに合っていても、幅広い方に受け入れられるわけではないためです。

売りやすさの基本的な考え方は上記のとおりです。ただし、売却で重視することや物件の状態など、様々な要素によって売りやすさは変化します。そのため、「この物件なら必ず売れる・売れない」というわけではありません。「売れやすいなら仲介」「売れにくいから買取」などと決めつけてしまうのではなく、まずは不動産会社に相談することをおすすめします。